大正古民家 解体が終わり、次は床下基礎まわりと離れの屋根

大正古民家 解体が終わり、次は床下基礎まわりと離れの屋根

大正古民家のリノベ現場です。

前回は内部解体によって小屋裏が見えたので動画を撮ってみました。
古い時代のものはたいてい棟の真ん中あたりに建築した年月や棟梁の名前だったりが直接書いてあるか、書いたものを貼り付けてあることが多いのですが、
ここの場合は以前他の業者が屋根の改修をしたときなのか、築年数のわかるものは紛失されていました。

ただこちらのお宅は家屋評価証明として大正10年新築というデータが役所に残っておりましたので大正の建物というのは確かのようです。
物体として記録が刻まれていないのは少々残念ですが、この家は直して住み継いでくれる方がいるのですから
そんなことは些末なことですね!

 

さて、内部解体と庭まわりの雑草、雑木の処理は同時並行で進めていたのが一区切りし、
次は「床下」の工事となります。
今回は地盤が良好でしたので工法としましては防湿+足固め兼ねての土間コンクリートと若干の布基礎施工とします。

既存の状態は↓の写真のように防湿ビニールを敷いた上にゼオライト?(白い砂のようなもの・乾燥材)が撒かれていました。
この状態では若干カビくさく、粘膜の弱い私は喉が痒くなってきます。
これらは全部除去し、防湿土間コンを打ちます。

 

ちなみに下の写真にありますが、玄関土間に埋もれていた敷土台が白蟻にスッカスカにやられていました。
近隣の材に比べてここだけが被害を受けていることから、そもそもここの材防蟻防腐対策がされていなかったようです。
そうでなくても湿気を保った木はどんなに硬い木でも腐り、食われてしまいます。

「湿気対策、結露対策」は建物にとって一番重要なのです。

 

床下の状況と玄関の様子。崩れた部分に乗っかっていた柱はもはや浮いている

 

基礎職人が入る前に基準とする高さを大工と確認しています。
(大工さんはこの日打ち合わせのみで基本オフの日だったので普段着です)

 

防湿コンクリートを打つために土を少しすきとってあります。

 

離れの子供部屋のほうは屋根職人が屋根下地をつくっています。
ざっくりと筋交いのようなものがついていますが、これは壁を追加するまでの仮の補強
屋根瓦を載せて重くなってから家起こしをして垂直に調整します。
実際の荷重状態になってからのほうが、傾きがシビアにでてくるのです。

 

 

瓦をひっかける瓦桟(かわらさん)です。
防腐施工がされており、水抜きのための溝もつくられています。

 

 

 

屋根の野地板の上に防水のためのルーフィングシートが敷かれ、すでに桟木まで施工され、瓦が用意されています。

この瓦を全部屋根に上げる作業だけで一苦労!
通常ははしごにレールと電動ウィンチがついたものを使って、
エレベーターのごとく電動で屋根まで上げて瓦を下ろしてを繰り返します。

このルーフィングシートには「キズリ」と呼ばれる入り込んだ水が横走りすることなく下まで導く縦方向の「でっぱり」が既についています。(滑り止めも兼ねて!)
古くは「木ずり」といって普通の木の薄い板を縦に流して、水の通り道をつくっていました。
その後樹脂製の「キズリテープ」を使うようになりましたが、現在はルーフィングいっぱつでキズリまでの施工もできるのです。

このルーフィングは止水性、追従性、軽量な高分子系のものです。

 

 

 

あとは基礎工事をすすめている段階です。
基礎は砕石→転圧、防水シート、補強鉄筋、布基礎配筋、配筋チェック、コンクリート→天端均し→養生という工程を経て、

また木工事と設備配管へとすすんでいきます!

 

ひとつひとついい仕事を積み重ねもらっています。

近隣住民の方もご挨拶にいったおり、職人の怪我しないようにねと気遣っていただいたり、良い現場ですね。

引き続き、現場よりお伝えいたします。乞うご期待! by草間

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